2007-08-26

12日目

今日の嫁

聞いた話である。

タダには目がない嫁。今日はカーディーラー主催の夜店があるということで、タダ露店に息子二人を連れてお出かけ。いろんな出し物がある中、そのひとつにお菓子セットが二十名にあたるという抽選会があった。事前申し込みが必要なため、所定の用紙二枚にそれぞれ息子の名前を嫁が書いて提出。抽選会が開かれるまで、タダ露店を楽しむ親子連れ。

ほどなくして、抽選会。結構な数の家族でごった返すなか、二十名の名前が読み上げられていく。と、息子Bの名前が呼ばれた。さすが、タダには目がない嫁の息子。しっかりタダ菓子セットを入手。

喜んでいるあいだに、なんと今度は息子Aの名前まで呼ばれる。恐ろしきかな、タダ目当て一家。結構な数の申込者の中、息子二人ともゲットするとは、なかなかな強欲。

しかし、ここで終わらないのがカリスマ一家。やったやったと喜んでいるあいだに、な、なんと、息子Aの名前が再び呼ばれる。同姓同名を考えてしばらく控えるものの、誰も壇上にあがる気配がなく、仕方なく壇上に向かう息子A。司会者も不思議に思っているふしはあるものの、どうしたらいいか分からない様子で、仕方なくお菓子セットを渡す。嫁、歓喜。

しかしさすがに周囲のヒソヒソ感が嫁を後押ししたらしく、抽選後、司会者に事情を聞きに。

嫁「なんでうちの子の名前が二回も読まれたんですかね?」
司「うーん、申込用紙は各自一枚のはずなので二回ってことはないはずなんですがねえ」
嫁「同姓同名の方とか……」
司「でも、出てこられる気配はなかったですし……とりあえず、おめでとうございますってことで」
嫁「はあ」

腑には落ちないものの、タダの魅力には勝てず納得して帰路につく一家。そして車中。

嫁「なんで二つも当たったんやろねえ? 申し込んだのは一枚やのにねえ。ねえ、息子A?」
A「そやねえ、ぼく、一枚しか書いてないのにねえ」
嫁「え!あんた、一枚書いたん? ママもあんたの名前で一枚書いたよ」
A「1+1は2やね」

外道一家のおとぼけ作戦大成功の巻

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