29日目
引越しだ。娘のお知り合いからハイエースを拝借。久しぶりに他人の車。しかも長ぇ。後ろをぶつけないようにしないとなあ、と気をつけて運転しながら帰路へ。
無事自宅に着いたが、目測では駐車場がギリっぽい。雨も降ってるので、玄関先にギリで止めたいのだが、いつもは軽を乗り回しているので、長いハイエースの後方がとてつもなく不安。
そんな不安を察知したのか、嫁が玄関にスタンバイした。うむ、これぞ夫婦愛。オーライ、オーライと手で合図する嫁。当然そんな合図は半分しか信用していないので、おそるおそる進むワタシ。しかし、いよいよギリあたりになるとさすがに嫁の合図が命になる。さあ、嫁、合図を! と、嫁を見たら、じーっとタイヤあたりを見てる。外は降りしきる雨。じーっと嫁の合図を待つワタシ。じーっとタイヤを見つめる嫁。おーい、ストップなのかー?と声を出すワタシ。聞こえていない嫁・・・なんでこう、一番大事な時に合図を出しやがりませんか。意味がわからん。
降りてみると、ギリまで行ってた。が、ギリすぎて後部ドアが開けられない。
嫁「ここまで下げたら、後ろ、開かないじゃん」
・・・・・・じゃあ、テメエはなんのためにそこにいたんだよ!とは言わずに無言で運転席に戻る。少し前へハイエースを出してみて、嫁に視線を送るが、ガン無視される。テメエはなんのためにそこにいやがるんですか!とデジャブを味わいながら、適当に進めて車を降りた。
嫁「これでいいの? 後ろ、開く?」
だからよぉ、合図をさぁ・・・と思いながら、後ろを開けてみるワタシ。ぴったり。
嫁「おお、ぴったりじゃん。いやあ、どっかぶつけるんじゃないかと、前も後ろもチェックするの大変。」
・・・お前がやってたのはチェックといえるのか? ただ見てただけじゃん!