過去ログ 外伝12日目
腰を痛めたのでマッサージに行った。歳を取るとはこういうことか。そんなことを考えつつベッドに横になった。奥のほうでは、おばあさんがおばあさんのマッサージを受けていた。そこへ、母と孫、帰宅。
マッサージしてるおばあさん:「おかえり、今日は幼稚園どうだった?」
孫:「うん、えとね、デザートの桃、のこしちゃった」
客のおばあさん:「あら、デザートなんて最近は出るの?」
マ:「あたしらの頃とは違うわねえ」
母:「週に一回、出るんですよ、ええ」
客:「へえー。デザートねえ。で、月に何回くらいでるんだい?」
母:「えと、いや、だから週一回……」
ふむ、歳を取るとはこういうことか。間といいタイミングといい、母のツッコミがかすむくらいのすばらしいボケだ。わたしなどはまだおっさんのサナギくらいだな、と思っていると、
マ:「でも残すようなデザートって、何だったんだろうねえ」
客:「そうそう、そこが大事だわよねえ」
――桃ですが、何か。わたしなどはまだおっさんのサナギにもなっていないらしい。
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